ニュースナップショット 写真美術館

小幡雄嗣と池田宏彦が印象的
乳房、子宮、といった母性的な
温かなエアポケットに落ち入ったような感覚になった
中村ハル子のブースも体験的に衝撃だった





その日の夜飲んでいるときにM氏の言ったことが面白かった。

その一瞬にシャッターを切りたいという半ば反射的で動物的な欲求(スナップ欲?)
から生まれたスナップショット(それだけがスナップではないかもしれないけれど)
は、従来のカメラの構造と撮影者の肉体的制約から自ずと横位置が主流となってきたこと、

そして、カメラ内蔵携帯の普及は、スナップショットを縦位置に変貌させうるかもしれないということ。


その事によって生まれる余白と切り取られる余白は、観る側にとっての写真の「リアル」に
どう影響しているのだろう。


余白、画角...現実を写し、切り抜くすべての角膜に敏感でありたいと思う。


ゴダールシアリスムに関してM氏の言った「アス比」も見る側にとっての余白の問題に関連性がないでもない。



作品を目の前にしてロジカルな思考をしない私にとっては多角的な視点に拠るテクストが大事。
だから作品を観た後は、飲みに行きたくなるのよ。